こんにちは
PTA広報誌のミカタです。
今回はよくある質問、ページ割についてご説明します。
一般生活では知らなくて良いのですが、広報誌を作る上では知っていると役に立ちます。
早速見ていきましょう。
レイアウトをはじめる前に知るべきことが有る
それがページ割です。
ページ割とは
「どの原稿をどのページに割り当て、どのような形でデータにするかを決めること」
を弊社ではページ割と呼んでいます。
今回は主に、どのような形でデータにするかを説明いたします。
おおまかにページ割には以下の3つがあります。
- 1ページ割(単純でわかりやすい)
- 見開きページ割(一番簡単で見開きも作れる)
- 印刷用ページ割(専門的で難しい)
「1ページ割」(単純でわかりやすい)
1ページ毎に作っていく方法です。
誰もが一番最初に考える一番シンプルな方法です。
ただこの方法で困るのが、2ページ分使って見開きのページを作るときです。
真ん中を横断するような写真がある場合はこの方法は適してません。
「見開きページ割」(一番簡単で見開きも作れる)
ページ割は印刷のことを考えて作る必要があります。
昔の印刷所は、必ず印刷用ページ割(最後に説明している難しい方法)での入稿を強制されていましたが
近年では印刷工場もユーザフレンドリーになっており見開きページ割での入稿をオススメしております。
見開きページ割とは?
見開きページとは、文字通り「見るのと同じようにページを配置したもの」です。
メリットは、右のページと左のページを見比べながら全体の色味を調節したり、写真の大きさを統一したり、フォントのバランスを見たり
出来上がりをイメージしながら作ることができます。
PTA広報誌で一般的なA4サイズ8ページの広報誌を作成するとして
ページ割で作成すると以下のようにパッと見で左右の位置関係がわかるようになっています。
ちなみに色については、紙の表面が白
裏面が緑となっています。
これを印刷所で並びを変えて印刷し製本すると以下のようになります。
見開きページ割で注意するのは一つだけ
1版の左右が表紙と裏表紙になっていることです。
また見開きページは4-5ページで作るのがオススメです。
弊社でも確認が便利な見開きページで制作しています。
みなさんも無理して印刷用ページにチャレンジせず、見開きページで制作してみて下さい。
「印刷用ページ割」(専門的で難しい)
少ないと思いますが、昔ながらの印刷用ページ割で制作をされたい方もいると思いますのでこちらも説明させていただきます。
下の図のようなPTA広報誌で一般的なA4サイズ8ページの広報誌を作成したいとします。
印刷機は展開して印刷するため、A3用紙2枚にそれぞれ両面印刷するので、単体で見た時はページ数が順番通りにはなりません。
これは重ねて折った時にきちんと順番になるようなページ割をしているためです。
そのためページ順を考えたページ割をする必要があります。
8ページで左綴じ左開きの場合を例にして図を見ながら説明しましょう。
1枚目の表面は表紙(1ページ)と最終ページ(8ページ)なります。
1枚目の裏面は2ページ目と7ページ目になります。
2枚目の表面は6ページ目と3ページ目、
2枚目の裏面が4ページ目と5ページ目になります。
ちなみに表と裏の関係は
表紙 ⇔ 2ページ
裏表紙 ⇔ 7ページ
3ページ ⇔ 4ページ
5ページ ⇔ 6ページ
になります。
混乱してしまいそうな時は用紙二枚を用意して重ねて折り、各ページに自分でページ数を書いて確認して下さい。
私は今でも混乱してる時はやります。
製本(仕上がった)した状態で見ると、2枚目の裏面が唯一つながっていてるので見開きに向いています。
注意してほしいのは
7ページ・2ページ
3ページ・6ページ
での見開きを作る時です。
作れないこともありませんが、物理的に紙が離れているためあまりオススメはできません。
特に真ん中に人の顔が来る、題名が来る等の場合は真ん中を避けて制作したほうが良いでしょう。
学校によっては、「人が切れているのはNG」という学校もございます。
予め確認しておくと良いでしょう。
本日のポイント
ここまで見てきたように、ページ割もデザインに関係することがわかりましたね。
そしてこのページ割は印刷用のデータを作る上でも非常に重要な役割を持ちます。
- ページ割とページ順について理解する
- ページ割はデザインに関係する
- 入稿時のことも考えてページ割を考える
ページ割を覚えて広報誌作成にお役立て下さい。